「FLASH スペシャル 2023年新年号」与田祐希、一ノ瀬美空

乃木坂46 与田祐希が2022年を回顧。西野七瀬との旅行デートで絶叫した思い出を告白

結成から11年が経過した乃木坂46。 その間、何十人ものメンバーが加入し、 羽ばたいていった。’22年11月には齋藤飛鳥が卒業を発表。1 期生は秋元真夏を残すのみとなる。グループ内の変化を人一倍感じているのは、これからの乃木坂46を背負っていかなくてはならない3期生。与田祐希もその一人。いま、彼女はどんなことを考えて活動しているのだろうか。’22年を振り返りつつ語ってもらった──。

─ ’22年を振り返っていただきます。与田さんご自身にとって特に印象的だった出来事はなんですか?

どうしよう、たくさんありすぎて決められない…。夏に放送されたドラマ『量産型リコ』、全国7都市をまわった「真夏の全国ツアー2022」、卒業生の西野七瀬さんとの旅行、あと、一人で大阪の動物園にも行ったし…。めちゃくちゃ忙しかったけど、すごく充実した一年になりました。というか、こうやって振り返ると楽しかったことがほとんど夏に集中していますね。そうだ、5月には日産スタジアムでのライブもあったんだ。怒濤の一年でした。

─ まさに実りに溢れた一年だったんですね。ではまずは『量産型リコ』から。

地上波連続ドラマには初主演でしたね。そうですね。ちょうど撮影時期が日産スタジアムでのライブのレッスンとかぶっていて、本当に大変でした。でも、いちばんの収穫はスタッフやキャストの皆さんと仲よくなれたことです。皆さん疲れているはずなのに、役のままの空気感で皆さんとお話ができて、撮影の合間も楽しく過ごせました。とても楽しい現場でした。このドラマを機に私は変われたと思います。

─ どんなふうに変わりましたか?

リコって量産型といいますか、心の温度変化がないコだったんですけど、徐々に仕事や人との関わり方が変わっていくという役どころだったんです。なので、役に影響されたのか、私自身も人との関わり方がオープンになっていきました。私がリコになっていったようで(笑)。そのころから、メンバーとの距離感にも変化があって。同期はもちろん、後輩ともっと話したいという欲が芽生えたんです。今までは基本的に自分からは話しかけられなかったんです。でも、人と話すのって楽しいなと思えるきっかけを与えてくれたのがこの作品で。もしかしたらメンバーは驚いていたかもしれません。「与田さん、急にどうしたんだろう?」って(笑)。実際、後輩とごはんにも行きましたし。

─ ドラマに参加していなかったら、まったく違う自分だったかも?

本当にそうです。何年か後に「あのドラマが転機だった」ということになりそうです。それくらい大きな影響を与えてくれた作品でした。

─ 5月14日、15日に開催された日産スタジアムでの「10th YEAR BIRTHDAY LIVE」はいかがでした?

初日に出演できなかったのが悔やまれます。その日は配信で見ていました。乃木坂46に入ってから、客観的にライブを見るのは2回めかな? 1回めは入ってすぐの橋本奈々未さんの卒業ライブ(’17年)でした。それ以来だったので、すごく不思議な気持ちでした。楽しみにしてくださっていたファンの皆さんはもちろん、メンバーみんなにも申し訳ないなという感情でいっぱいでしたけど、せっかくの機会だからと、画面にかじりついて見ました(笑)。

─ 乃木坂46史上最大規模の会場でした。

そんな会場にたどり着いたことはすごいことですし、ステージからの景色は圧巻でした。2日とも何人かの先輩方が出演なさいましたけど、登場するたびに起こる反応に、歴史の重さを感じました。すごいな、私たちも頑張らなきゃなって。でも同時に、乃木坂46にとってここがゴールじゃないんだよなとも感じました。

─ 実際に立ってみた感想としてはいかがでしょう。

初日にみんな爽やかな顔をして花道を走っていたんです。次の日、自分が走ってみたら、めちゃくちゃ長いんですよ! 別のステージが遠すぎて、いくら走ってもたどり着かないんです。何回か本気で諦めようかと思うくらいでした(笑)。それなのに、みんな笑顔で歌いながら走っていて。こんなに大変なことを平然とやっていたんだなって、あらためて思い知りました。みんな本当にすごいです。

─ 全国ツアーはいかがでしたか?

たくさんの経験を積ませていただいたからか、気持ち的には今までのツアーでいちばん楽しめました。ステージも楽しめたし、バックヤードでごはんを食べているときもそう。出番じゃないときにモニターでみんなが踊る姿を見ているのも楽しかったです。5期生の初々しさ、4期生のカッコよさを感じました。それに、先輩方の姿を目に焼きつけておこうとも思っていました。卒業を発表していた方もいらしたので。今まではそこまで楽しむ精神的な余裕がなかっただけに、楽しめるだけの心のゆとりがあったのは印象的で、成長できたのかなと感じられました。

─ 西野さんと旅行にも出かけたんですね。

七瀬さんとの旅行はツアーの合間に行きました。2人でごはんを食べているとき、「今度、ツアーで北海道に行くんですよ」「えー、私も行きたい!」という話になって。その流れから、「じゃあ、今度一緒に行こう」みたいな。動物園に行って、黄色いヘビを首に巻いて記念撮影しました。

─ 怖くはなかったですか?

私も七瀬さんも動物には平気で触れちゃうタイプなんです。毒がなければ大丈夫です。でもその動物園にはデンジャラスゾーンというのがあって、見学するためには細い木の上を歩かないといけないんですけど、その下にはヤマアラシがいるんです! そのエリアに入る前に「ヤマアラシの針は長靴を貫通します」って注意書きがあったので、さすがに怖くてキャーキャー叫んでいたら、七瀬さんに動画を撮られました(笑)。でも、七瀬さんと2人きりで旅行に行くことができて嬉しかったです。

─ その後、お一人で大阪の動物園に行ったのは、お目当ての動物がいたんですか?

動物園で大好きなウォンバットを見たかったからです(笑)。ウォンバットの近くにいたいから、老後はオーストラリアに移住したいと半分以上本気で思っているくらいなんです。

乃木坂46 一ノ瀬美空「私が話しすぎるせいでメンバーにスルーされちゃって(笑)」

’22年2月に乃木坂46 5期生としてお披露目された一ノ瀬美空。その「あざと可愛さ」でグループの冠番組内では早くも大きな存在感を示している。活動約1年。5期生同士の関係性を明るく話してくれた。

― 今は5期生で一緒に活動することが多いですね。

同期のみんなが私が想像していたアイドルといい意味で全然違って。なんかもう家族みたいなんです。本当に温かくて、ちょっと異常なくらい仲がいいんですよ(笑)。休みの日もメンバーとしか会わないですし。

― そのなかで一ノ瀬さんはどんなキャラクターなんですか?

ムードメーカータイプです。自分でも「私ってなんでこんなにうるさいんだろう?」って思うくらいずっとしゃべっています。笑わせようと意識しているわけではないんですけど、いつも誰かを笑わせている気がします。大好きな人ほどちょっかいをかけたくなっちゃうんです。

― 小川(彩)さんとか。

そうです♡ でも最近はみんながだいたい私の話をスルーするんですよ。この間なんていおちゃん(五百城茉央)が「美空が休み時間にどれだけ話すか」って文字起こししてたんですよ。みんながスルーするなかこっそりメモしていて「一人でこんなにしゃべってたんだよ」って後から言われて。唯一いまだに反応してくれるのはなおなお(冨里奈央)だけなんです。「みんながあまりにもスルーして可哀想だから」って。それで「美空は本当におもしろいね」って言ってくれるんです。噓でしかない(笑)。

― 5期生の楽曲も12月1日にMVが公開された『17分間』で3曲め。この曲のセンターは川㟢(桜)さんで、今まで3曲ともセンターが違いますよね。一ノ瀬さんもいつかはセンターに立ちたいと思いますか?

うーん、センター…。私は5期生の楽曲のセンターは〝運命〟だと思うんです。まわりの方にすごく考えていただいているので、このメンバーに合っているっていうのが曲ごとにあると思っていて。だからセンターにこだわるというよりかは、いろんなポジションを経験して、そういうタイミングをいただけたときにはやってみたいなと思います。

― いつか一ノ瀬さんがセンターに立つ日を楽しみにしています。’21年の今ごろはまだお披露目もされていなかったのに、もう3曲。5期生だけの番組も放送されて、環境が一気に変わりましたね。

じつは合格してからお披露目までの期間に、気持ちが少し落ちていたんです。「このまま加入していいのだろうか?」って、一日何度も考えていて。でも同期のメンバーは本当に優しかったですし、入ってから活動していくにつれて「もっと頑張りたい」と、いい意味での欲が出てきました。先輩方の優しさにもふれるたびに、「ここにもっといたいな」って思えるようになって、ずっといい意味で変化しています。

― 一ノ瀬さんは自他ともに認める“あざといキャラ”。オンラインの個別トーク会で意識していることはありますか?

絶対にファンの方々のお名前を覚えようと思っているので、ノートを作って始まる前に必ず見返しています。最近はブログのコメント欄に「今日行きます!」って書いてくれる方もいるので、そういうのもメモしてますね。なので、お名前を覚えるのは得意だと思います。覚えてもらいたい人はぜひ!

― ありがとうございます。それでは最後に’23年の抱負を教えてください。

’22年は、ツアーに参加させていただいて、日産スタジアムにも立たせていただいて、5期生だけのライブもあって。自分たちでも驚くくらいたくさんのお仕事をさせていただきました。’23年がどんな年になるのか今はまったく想像もつかないんですけど、この一年で吸収したものを生かして、与えられたものに全力で取り組んでいきたいと思います!